★ 童友社(旧緑商会製) 1/40
  ドイツ・6輪重装甲車 Sd.kfz232 制作日記 ★


   キットの紹介ページは   です

   その昔、緑商会からゼンマイ動力キットとして発売されていたものの再販キットです。
   再販ではゼンマイが取り除かれ、ディスプレーキットとなっています。昔は動くキットが
   主流でしたが、時代の移り変わりとともに昔のような可動式キットはほとんどなくなりました。
   それゆえ、現代ではゼンマイを製造するメーカーも亡くなってしまったためだと思います。

   子供の頃、このシリーズの4輪偵察装甲車(Sd.kfz222)を作って遊んだ経験がありますが
   実によく走るキットでした。丈夫で長持ち、そんなお気に入りのキットでした。そのような
   思い出深いシリーズなので、再販品であるこのシリーズを是非製作してみたいと思っていました。

   緑商会のブランドで発売されていた頃のキットは↓のものでした。(画像はネットより拝借)

    

 

    2007.11.7 制作開始

    簡単なキットなので取りかかれば1日くらいで楽に組み立ては完了するのでしょうけれど、時間がないので
    今日は車体の上下の張り合わせと、タイヤの組み込みくらいしかできませんでした。

    タイヤは懐かしいゴムタイヤのはめ込み式です。
    それにしてもドイツの車両はこういう複雑な多面体をした構造が多いですね、生産性の観点からはずいぶん
    効率が悪いものだと思ってしまいますが、これがまたドイツ車両の魅力であり技術的こだわりなのでしょうか。

    旧緑商会のキットでは素材色がダークイエローなのに対して、再販版では箱絵はダークイエローに変わって
    いるのに、素材色はジャーマングレーによる成形となってますね。どうしてでしょうか。
    この実車は元々大戦初期にトラックのシャーシを流用した車両だったと思います。大戦初期の車両なら
    やっぱり車体色はジャーマングレーが適切かなと思うのでそうします。

       

    2007.11.8 車体の組み立て

    ゼンマイの付いていた後輪部分はシャフトに置き換えられています。前輪はステアリングできる構造です。
    昔のキットはほとんどこんな感じでしたね。

       

    車輪を車体に組み合わせます。フェンダーのない状態ではちょっと味気ないです。

       

    フェンダーを取り付けると様になってきました。砲塔を組み立て、砲身はドリルで穴あけを行った後、取り付け。

       

    砲塔を仮置きしてみました。 車体の基本スタイルはこんな感じです。各部の合いはまあまあ良い感じです。

       

    アンテナを除き、小物部品関係をすべて取り付け終わりました。 部品数も少ないし大きさも手頃で作りやすい
    キットです。

       

    大型フレームアンテナをつけて組み立てが完了しました。 サクサクと手早く形になるのは嬉しいものです。

       

    2007.11.9 基本塗装

    全体をざっと塗ってみました。タミヤアクリルの筆塗りです。

       

    デカールを貼り付けました。といっても4カ所しかありません。後部のナンバープレートもありません。(^^;)

       

    2007.11.17 ウォッシング

    車体全体をタミヤアクリルのフラットアースでウォッシングしました。

       

    2007.11.18 仕上げと完成

    スミ入れとドライブラシの真似事をやって完成です。(^^)

       


                           完成しました (^^)v

              
  
  
    完成品のページは   です



   2台目 Sd.kfz.231改造

   2017.4.8 2台目制作開始

   緑商会オリジナルの装甲車(パンハルド)を制作しながら、ふと、この装甲車シリーズの再販品にゼンマイを一時的に
   使い回して動かしてみようと思い立ちました。ハーフトラックを動かすのはゼンマイへの負荷が大きすぎる気がするし、
   仮に動いても早すぎて動画を撮っても上手くいかなかったこともあるので、ドイツ6輪重装甲車 Sd.kfz232に使うことにします。
   既にSd.kfz232は一度製作済みなので、アンテナフレームを外してSd.kfz231に改造(というほどでもないけど)しようと
   思います。そういえばタミヤもイタレリのキットからアンテナを外したキットを発売してますね。

   まず再販品のシャーシはゼンマイ用の穴がふさがれているので、穴を開け直すことにします。

   

   もともとゼンマイ駆動式のキットですから、ちょっと手を加えればすんなり収まります。ゼンマイにもグリースを差して
   動きを少しでもよくしておきます。

   

   2017.4.9 2台目 制作その2

   簡単なキットとはいえいつもどんどん進むというわけにはいきません。空き時間を見ながら少しずつ制作を。
   前輪が操舵出来るようになってます。旋回しながら走る様を見てみたいものです。それにしても車輪の固定キャップが
   同質プラの接着、昔はチューブ式の接着剤しかなかったから上手く廻るようにするのは難しかったでしょう、きっと。
   今でも油断すると接着剤が回り込みそう。ゼンマイが非力だから回転抵抗が心配です。

   

   問題発覚!ゼンマイの車軸の長さが・・・違う。 残念無念、というよりも、こういうところに性格が現れるというか、
   単なる思いつきですぐに物事をよく考えずに行動する悪い癖が出てます。同じシリーズのパーツだし使い回しだろう
   などとよく考えもせずに・・・。 まさか車軸を短くするわけにもいかず(切断すると元のパンハルドに戻せなくなるし)
   ゼンマイ流用は断念。・・・それにしてもゼンマイとシャーシを仮合わせした時に気づけよ、自分。(^^;)

   

   あらためてパンハルドと比べてみます。いかに現用車両が大きいかが分かります。昔のキットとはいえ、
   スケールモデルを歌ってるのですから車軸の長さが違うのは当然ですね。金属パーツの使い回しとはいえ、
   車軸だけ違うものを製造すれば良いだけですからね。何とも情けない。

   

   

   話は変わりますが、このキット、プラパーツの合いがとても良いです。50年くらい前のキットの金型のはずですが
   日本製キットというか緑商会の職人さんの技術の高さにあらためて敬意を表したいです。
   それでは、ということでモータータンクコレクションから駆動部を移植してモーターライズ化を試みたのですが、
   今度は車軸径、軸長とも若干不足、あれこれ調整しているうちに駆動系の動きがおかしくなってしまいました。
   結局、気力もなくして元のディスプレイタイプに戻すことに。何とも上手くいかない。(^^;)

   

   2017.4.13 制作その3

   先日ゼンマイ適用失敗、モーター走行化断念・・・したつもりでしたが、あきらめきれずにあがいて、また別の
   モータータンクコレクションから駆動部を改造流用して、車体に押し込むことに成功しました。スイッチを入れて走らせると
   鈍足ではありますがちゃんと動きます。ストックしていたモータータンクコレクション自体もキャタピラが劣化して
   駆動輪と固着しつつある状態でしたし、それ自身の動きも滑らかではなくなっていましたので、こんなものかと妥協しました。

   

   ただ、無理矢理すりあわせしながら押し込んだため正確な位置関係を確かめる余裕もなくて、前輪が片側
   接地しないようになってしまいました。残念ですがぱっと見た目は分からない感じなのでこれもまた良しとして
   仕上げに掛かります。オリジナルのフレームアンテナは取り付けず、Sd.kfz.231の形にすべく、アンテナの
   取り付け穴はパテで埋めました。

   
   
   制作その4

   塗装とデカールの貼り付けを行い、ほぼ完成しました。 車両番号は以前制作した分と重なりますので、
   番号を二分して入れ替えておきました。

   

   この後、完成動画を撮影しようとしたのですが、どうも動きが悪く途中で止まってしまいます。これはさすがにおかしい
   と思って電池を入れ替えたら力強く動きます。電池を取り出してみると、緑青らしきものが付着してます。流用元の
   食玩(モータータンクコレクション)では通電防止板が未開封状態で付いていたのですが劣化してしまったようです。
   これは気がつきませんでした。たまたまストックの中から取り出した分だけが悪かったみたいです。悪いことは重なる
   ものです、仕方ありません。気を取り直して再度撮影してみます。

      


   2017.4.14 完成

   お手軽ウエザリングを行って完成としました。

   

   

   以前制作済みのオリジナルSd.kfz.231と並べてみました。無線アンテナを取り除いただけですが、
   案外様になってます、なんて自己満足の世界に浸ります。(笑)

   


   完成品のページは   です