★ タミヤ 1/35 U号自走砲 マーダーU 製作日記 ★ 

2004.1.17 製作日記 開設 キットのご紹介

 このキットも、メーベルワーゲンと同様に、1BC(ワンボックスコンペ)参加用としてエントリーしたものです。
お気に入りの一品なのでいずれは手がけてみようと思っていましたので、良い機会だと思っております。

   

2004.12.30 制作開始

今年、1BC(1ボックス・コンペ)にエントリーしたものの、結局全く着手できずじまいとなったマーダーUですが、よそいも新たに?AMOS TOKYO主催のカモコン(カモフラージュ・コンテスト)に参加する作品として制作を開始しました。
カモコンでの参加条件は、迷彩を行った車両もしくは兵士が登場するものとのことですので、改めてマーダーの組立説明書の解説を読んでみると、このマーダーUは初期の東部戦線で、対ソ連戦闘能力の劣勢をカバーすべくピンチヒッターとして、2号戦車の車体下部を利用し、開発間もない75mm対戦車砲を搭載したものだとあります。初期のタイプは、ソ連軍からの捕獲兵器である76.2mm砲を搭載したようですが、このキットはその後のタイプです。東部戦線ということですから、カモコンの課題である迷彩塗装はダークイエローの基本色にダークグリーンの迷彩、その上に冬季白色塗装をしたものとして再現してみようかと思います。カモフラージュということですから、迷彩塗装のみならず樹木などをかぶせた状況も出来れば再現したいものです。オープントップの戦車であるため内部も細工する必要があるようですが、適当な資料も持ち合わせていませんので、既に素晴らしい完成品を披露されているモデラーの方の写真を参考にさせてもらおうと思っています。もちろんどこまで出来るかは分かりませんがカモコン期限の4月10日までにはなんとしても完成にもっていきたいと思います。合わせて、メーベルワーゲンやビショットも進展させなければと思いをはせながら、仕事を途中でほおっておいて、組立説明書に見入っていましたら、とにかく制作着手だ!という気になって、主砲の仮組だけ行いました。
来年は1BCでの無念を晴らすべくリベンジだぁ〜!

   

2005.1.1 砲塔及び車体下部の製作

大晦日から元旦にかけて紅白歌合戦からその後のカウントダウンライブを見ながら集中的にプラモ作りをしました。
マーダーUは、砲身周り、車体下部の一部まで組立を終えました。今年は滑り出しは順調です。初めての大物コンペへの参加作品ですし、出来るだけディールアップしてみたいと思っておりますが、どうなることでしょう。
マーダー2は組立説明書の解説によれば、初期の東部戦線で活用されたとのことですので、迷彩塗装の上に冬季白色塗装をいどんでみようと思っております。


   

2005.3.12 本体組立及び荒塗装

カモコンの締め切りが迫りましたので製作を少しずつ再開しようと思います。
基本塗装色は、ジャーマングレーとすることにしました。当初は箱絵のようなダークイエローを基本色として
ダークグリーンによる迷彩塗装を施そうと思っておりましたが、時間がかかりそうなのと、いろいろな作例を見ても
ジャーマングレーでの塗装例が無かったようなので、ジャーマングレーとしました。東部戦線への投入であること、
比較的大戦初期のものであることなどから推測すると、ジャーマングレーによる塗装のものはかなりあったのでは
ないかと思うからです。出来るだけ他の人と違ったものを作りたいというあまのじゃく的発想ですが、オリジナリティーが
合って面白いのではないかと思います。(^ ^)

車体下部をあらかじめ黒色で下塗りしておきました。影になる部分はこの方が効果があると本で読んだことが
あるからですが、缶スプレーで全体塗りするとほとんど隠れてしまってあまり効果のほどが出なくなりました。
前後のフェンダー(泥よけ)部分は、薄削りした後、ライターの火であぶって曲げを加え、損傷ダメージを少し加味して
見ました。このフェンダーは実物では薄い鉄板ですから、戦場に投入されるとすぐに曲がったりへこんだりしたはずですし
多くのモデラーの人はここを真鍮板などで作り直して手を加えておられる例を見ますが、私の場合はそういうディテール
アップが苦手なので(というか面倒なので)出来るだけ素材のプラスチックでなんとかならないだろうかという指向です。

   

塗装前の砲身の組み付けですが、手痛いミスです。左右の砲盾の取り付けを忘れています。このあと取り外して
やり直しました。すぐに気づいたので大きな痛手とならずにすんで良かったです。元来があわて者です。
製作前に説明書をよく読まないで組み立ててしまう基本的姿勢がなっていない証拠です。 (>_<)

砲身部分は、MMシリーズから別に発売されている75mm対戦車砲と同じですね。当たり前のことですが、
メーカーとしても出来るだけ部品流用できるキットを別製品として発売した方が開発費用が少なくて済むという
企業としては当然の選択だと思います。(^ ^)

   

車体前面の装備品もワイヤーロープと予備転輪が選択できますが、箱絵とは違う予備転輪を取り付けました。
ロープの方は車体側面にぶら下げることにしました。取り付け金具などは現場で溶接が簡単に出来るはずですから
このような例も実際にはあり得るだろうという考えてのことですがいかがなものでしょうか。
戦車単体製作後はジオラマ仕立てを考えており、その際には出陣準備中の設定を考えていますので、木箱等は
載せずに仕上げようと思っています。(単に木箱などを他のジオラマ製作などに流用しようという姑息な気持ちもあります。(笑)

本体塗装にはタミヤの缶スプレーを使用してみました。缶スプレーはラッカー系ですから、仕上げ塗装のアクリル
塗料との相性を考えてのことですが、ラッカー系は匂いがきついので私は苦手です。今回もしばらくは匂いが
消えずに辟易しました。やはり次からはアクリルをエアーブラシで吹いてみたいと思います。
缶スプレーは使い方が悪いのでしょう、どうも吹きだまりが出来たり、白く残る部分も出たりとうまくいきません。

   

2005.3.13 本体スプレー再塗装

昨日の塗装に再度スプレーを加えて塗り直しています。所々白く吹き溜まるような気がします。
冬季迷彩を考えていますしちょうど良い感じかも知れませんが、どうしたらこんなふうにならずにきれいに塗装
出来るのでしょうか?まだまだ研究が足りません。

   

2005.3.15 汚し塗装、墨入れなど

   

2005.3.18 キャタピラの組立及びマーキング

初めてモデルカステンの可動履帯を組み立ててみました。キャタピラを1枚ずつ切り離す作業を始めた時は
こんな事をやっていて締め切りに間に合うのだろうかと不安になりましたが、組立はことのほかスムーズに行き
なるほど皆さんが好んでこの別売りのキャタピラをよく使用するのが分かりました。何しろ、マーダー本体が
700円(箱に表示された昔の値段)なのに、このキャタピラだけでも2600円もするのですから最初は驚きでしたが
初めてこんなふうに組み立ててみて、仮組みしてみるとなるほどそれだけの価値はあるなあと感心しました。

キットはU号戦車ヴェスペ用可動履帯となっていましたが、マーダーでも使用しても問題ないだろうと思い購入しました。
先日近所のプラモ屋の閉店半額セールでヴェスペを購入したので、そのベルト式キャタピラを転用しようかとも思ったり
しましたが、やはり当初の予定通り、このマーダーに使用することにして良かったと思います。

組立時は、説明書をろくに読まずに組立始めたところ、キャタピラは左右対称形であり、右左が各々違うもので
あることに気づくのが遅れて接着したピンを抜き直して差し替えるということもありましたが、なんとかごまかしました。
数を数えてい見ると、必要枚数:100ないしは101枚に対して115枚のキャタビラ片が入っていましたので
予備も充分です。戦車本体前面の予備履帯もこのカステン製のものにしようと思います。

組立は、滑らかな紙の上に並べながらピンを数本ずつはめ込んで流し込み式セメントをピンの根本にしみこませる
ようにして行いました。

   

   

ほぼ10枚ずつまとめて接着し、乾燥した後、ピンの余分な部分をデザインナイフで切り落としました。
接着部分が見にくいので、百円ショップで買った拡大鏡が手前が空いていて使いでが良かったです。

   

本日は、片側のみとりあえず仮組みしてみました。なかなか良いものですね。

   

本日の作業は車体上面のマーキングまでです。

   

2005.3.19 キャタピラの塗装


キャタピラを組み立てた後、サーフェーサー(1200番)を吹き付けて、エアーブラシで塗装しました。
塗料はタミヤ・アクリルにてメタリックグレーとレッドブラウンを混ぜ合わせた色としました。

   

キャタピラ塗装後、車体下部に組み込み、車体上部を組み合わせて接着いたしました。
こうやって眺めてみると、キャタピラの色が明らかに明るすぎます。もっとさび付いたような色を狙ったつもりですが、
後で修正を施す必要がありそうです。

   

2005.3.20 単体完成

機銃、アンテナ、予備履帯等を取り付けて、全体的な仕上げ塗装を行いひとまず完成です。

           

                 このマーダーUを主役とするジオラマの製作日記はこちらです