★  イジコン向け ドイツ歩兵 制作日記 ★

   E.NO.1 「嗚呼、市街戦・援護しろ!」
          
    2006.4.8 制作開始

   懐かしのタミヤMM NO.2 ドイツ歩兵セットです。 今でも現役で発売しているのはなぜでしょう?と
   私は常々思っているのですが・・・。
   このキットは、1969年の初回発売の大変古いキットです。そのため、今頃このキットを購入、制作する人など
   いないであろうと思っていたところ、AMOS☆TOKYOのメンバーであるボクサーさんが、超絶テクニックで
   このうちの一体を制作されているのを見て、私も今一度作ってみたくなって買っていました。

   このたび、イジコン向けに制作することにしてみました。なんとも懐かしいです。(^ ^)

   4体のフィギュアのうち、3体までは、肢体が一体成形です。現代のキットのレベルから比べると、見劣りする
   モールドですが、フィギュアのポーズは基本的に優れた形をしています。
   伏せ態勢の一体のみが、機関銃と双眼鏡のポーズのいずれかの選択式です。

      

   キットのモールドはこんな感じの一体型です。

      

   MG34機関銃がアクセサリーとして付属しています。

     

   イジコンのテーマである「市街戦」にちなんで、戦闘姿勢の3体のみを選んでみました。
   それぞれ、デザインナイフやノミで少しずつ削り込みを行っていますが、ほとんど手を加えきれません。

      

      

   2006.4.10 兵士の装備ディテールアップ その1

   兵士を少しだけディテールアップしてみることにしました。
   背中に一体成形されている装備品をルーターで削り落として、別のキットの装備を取り付けてみました。
   加えて、細く伸ばしたプラシートでガンベルトを再現してみました。
   
      

      

   同じようにして、別の歩行中の兵士も少しディテールアップを試みます。
   こちらは別の情景に登場させる予定です。

   下の画像は左右とも一体成形の装備品のままの素材です。

      

   背中の装備品を削り落として、別のキットのパーツ(飯ごう、ポンチョ、ガスマスクケース、雑のう、水筒)を
   取り付けてみました。

      

   2006.4.11 兵士の装備ディテールアップ その2

   
本日はシュマイザー自動小銃を持った兵士の改造です。背中の装備品を削り取って、別パーツに付け替えます。
   またガンベルトを肩からぶら下げるようにしました。

   
   

    加えて、情景を想定して、首を回してみました。

      

   昨日制作した歩行中の兵士も、登場する情景を想定して首を回しています。
   この場合に欠かせない道具ががエッチングノコです。薄さ0.1mmのこのノコを使用すると、切断部分が
   ほとんど短くなりませんので重宝します。 切断面はバリがでますのでルーターなどで仕上げた後、パテで
   継ぎ目を修正する予定です。

      

   2006.4.15 ストラクチャーの準備と兵士のディテールアップその2

   ストラクチャーの制作

   イジラマを構成するためのストラクチャー(建物)作りを始めます。
   イタレリから発売されている(いた?)廃墟のセットを使います。箱を開けるとパーツはたったの3品。それで
   600円くらいでしょうか。それでも他のメーカーの石膏キットなどに比べるととても安いし、自分で作るとなると
   けっこう手間もかかるし、お得なようです。ただ、市販品だとどうしてもオリジナリティに欠けますね。
   他の人が作ったジオラマでも同じキットを使っている例をよく見かけますし、出来れば自分で少し手を加えたり
   自作したりしたいものですが、まずはこのようなキットを使って塗装などをすることにより、外国の建物のイメージを
   つかんでおくことは大切だと思います。

      

   頭の中に描いていたイジラマのイメージを具体化するために、仮に配置をしてみます。
   デジカメで実際にいろんな角度から写真を撮ってみて確かめておくのがいいようです。今回はこんな感じに
   しようと思っています。
   家のドアは、この後切り抜いて開放状態にし、そこから自動小銃を持った下士官が「援護しろ!」と叫びながら
   飛び出してくる。他の兵士はそれぞれ小銃と機関銃で援護している、そんなイジラマです。

   ベースは¥100ショップで買ったコルクボードの枠です。

      

   兵士のディテールアップ

   建物の塗装をしながら、塗装の乾燥を待つ間に兵士の制作を再開します。

   機関銃手も背中の一体成形の装備品をすべて削りだして、ベルトの部分だけを新たに浮き上がらせるように
   ルーターで削りこみ、その後、別パーツの雑のうや水筒、ガスマスクケースを取り付けてみました。
   このイジラマの設定は、廃墟で警戒中のドイツ兵のところへ敵軍がやって来て応戦を始めたということで考えて
   いますので、装備品のうち、ポンチョやスコップなどは付けないことにしました。

      

   フィギュアには塗装ののりをよくするためにサーフェイサーを筆塗りしました。サーフェーサーを塗ると、傷などの
   荒がよく分かりますので、手入れする箇所の確認のためにもフィギュアの場合有効だと思います。

      

   イジラマ荒仕上げ

   ベースに木粉粘土で地面を形成し、ストラクチャとフィギュアを配置して再度仕上がり具合を確認してみます。

      

   使用している材料の木粉粘土と、レンガの破片として、園芸用根腐れ防止剤(ゼオライト)のご紹介です。
   いずれも¥100円ショップで買ったものです。下草は、ライケンを適当にちぎって植え込む予定。
   破片は瞬間接着剤などで固定したあと、サーフェイサーを塗ってレンガ色に塗装すればいいかな?なんて
   考えています。

      

   2006.4.18 フィギュアの塗装


   フィギュアの塗装を始めました。塗装色などは、箱絵を参考にして塗っていきます。
   まず肌の塗装から、いつもはタミヤアクリルのフレッシュを使っていますが、今回は水性ホビーカラーの肌色を
   まず塗ってみました。
   次に、服の色を全体的に塗ります。タミヤアクリルのフィールドグレーです。
   筆塗りする場合にかぎらず、塗料はよく攪拌して使用しなければ、つや消しの具合がうまくいかないと軍服などは
   リアルさが欠けてしまいます。本来は、塗料皿に塗料を必要分だけ移してから、フラットベースなどでつや消しを
   きちんと調整してから塗るべきなのでしょうが、どうも昔から塗料ビンのふたの裏側の塗料を使ってしまう悪い
   クセが直りません。なんとも貧乏性な感じですが、結局塗料を無駄にしてしまうのかもしれません。
   今回は仕上げにエナメル塗料を上塗りしてみよう(いつもはやらない)と思っていますのでその段階で改めて
   つや消しの処理を考えようかと思います。
   フィギュアの場合は特に、この軍服などのつやの消え具合によって、フィギュアが良くも悪くもなります。

   フィギュアを塗装する際の持ち手には、洗濯ばさみを利用しています。お手軽ですが、うまくはさまないと
   パーツをはじき飛ばす恐れもあるので、出来ればフィギュアの足裏などに真鍮線などを差し込んで使う方が
   賢明でしょう。

      

   自動小銃を持った下士官は、「援護しろ」t叫んでいるように、口の部分をルーターを使って広げます。
   なかなか思うような形にはならないものですが。

   小銃手は、小銃回りの塗装をいたしました。

      

   2006.4.19 フィギュアの塗装 続き

   イジコンの完成品ギャラリー公開も間近になったので、なんとかしてこの作品だけでも形にすべく、イジラマの
   本領発揮(なんてのは口実で、ようは手抜きかなあ)で、とにかくまず形にすべく塗装を続けます。

      
   
      

      

      
   

   2006.4.20 イジコン向け 第1期 制作完了

   本日、イジコンの完成品ギャラリー公開予定日です。主催者としてひとつも完成品がないのはさみしいので
   まずは第1期完成として公開すべく工作の追い込みを行います。

   ベース及び建物の仕上げ

   先日制作しておいたベースと建物を固定せず(後日裏側にも手を入れたいと思うので)、ベースの上に仮置き
   した状態で、タミヤの情景スプレーを利用して地面や壁をもっともらしく手入れします。

   ダークグレーで全体的に吹き付けた後、リーフグリーンを適当にばらまくように吹き付けます。

      

   フィギュアのつや消し

   昨日のフィギュアのままでは、服などのつやがありすぎますから、水性クリアコートをスプレーしてみましたが、
   どうも上手くつやが消えません。たぶん、クリアコートが残り少ないので性能が落ちているのでしょう。
   仕方がないので、タミヤ・ウェザリングマスターを使って汚しを与えるような形にしてみました。

      

      

      


    第1期 完成画像は  です。


   2006.11.18 第2期 制作開始

   どうも前回、下手にフィギュアを汚してしまったし、ストラクチャも固定していなかったので、いずれ手を加える
   つもりでしたが、来週開かれる天プラ(大分県日田市・天領プラモデル大会)のテーマが「温故知新」なので
   これも、ずいぶん古いキット(初版は40年近く前)なので、ちょうど良いかなと思ってます。

   フィギュアの塗装のやり直しから始めました。

      

   ストラクチャもベースに固定しました。 展示会向けなので窓側だけでも裏張りしておこうかと思います。
   ちょうどタミヤの情景シートのレンガ模様分が使えそうです。

      

   改めてフィギュアを配置して、バックを添えてみましたが、もう少し工夫が必要です。

      

   それぞれあと少し肩章などの塗装をしておかなければなりません。

      

      

   2006.11.24 展示会に向けて

   明日から開催される天プラ(天領プラモデル大会・大分県日田市)に出品するために急きょ、ストラクチャの手入れ、
   ベースの固定などやりました。ストラクチャの裏張りは、バルサ板とタミヤ・情景シートのレンガなど。

      

      


    第2期 完成画像は  です。