★ イジコン向け M4シャーマン 制作日記 ★
E.NO.11 「街角のモンスター」
原形キットの紹介ページは です
2006.4.15 制作開始
イジコン向けの作品の3番目の制作開始です。
この作品の主役は、アリイ製 M4シャーマン・イージーエイトです。スケール表示はいちお、1/50となって
いますが、キットの内容から見て、スケールモデルとして制作される人はまずいないでしょう。まして、これを
ジオラマに使おうと考える人もいないことでしょう。
このキットは元々ネット友達のヲタさんから譲り受けたものです。彼は当初このキットをどこまで実車に近づけて
ディテールアップ出来るかにトライしようとされたようですが、キット素材のあまりのアバウトさに断念したそうです。
ならば棄てられる運命になるのは可愛そうなので私が譲り受け、オモチャ扱いのマスコットタンク・DOM4シャーマン
としてトップページに飾るべくペイントをしてみました。
その後、やっぱりスケールモデル扱いにするか・・・と思い直して、イタリア戦線を想定した迷彩塗装をしてみた
ものの、このイージーエイト(M4A3E8)はイタリア戦線には登場しておらず、この迷彩塗装はおかしいということが
判明しましたので、それならば、一番有名な朝鮮戦争時のモンスターマスクの塗装で出直そうということに
あいなりました。 そのための資料として、ドラゴン製35サイズのイージーエイトのキット(画像右下)も購入と
いうことになったのです。
M4シャーマンのちょっぴりディテールアップ
いくらアバウトなキットとはいえ、イジラマ化するのなら、少しくらいはお化粧してやりたいという親心?から
少し手を加えようと思います。 そのポイントは、
(1) 前面にライト及びライトガードを取り付け。
(元々はパーツがあったのでしょう。取り付け穴はありますが、パーツは紛失したようでしたので)
(2) 戦車兵を搭乗させる
(3) 砲身のマズルブレーキの形状修正 などです。
まず(1)を施工します。 ライトは、パーツに時々ついている成型時の湯口の余剰部分を使って、真鍮線で
ライトガードを取り付けました。前面の手すりの下の部分にある3箇所です。
次に、操縦手がハッチを開けて顔の覗かせているようにするために、運転席上のハッチを開口します。
ハッチの向きは、ドラゴンのパーツを組んで確かめてみました。
開口作業は、0.5mmドリルを使ってシコシコと削り出しました。気長な作業でした。(^^;)
(なんとこのピンバイスのようなドリル、¥100ショップで売ってました)
右下の画像が完了後の拡大写真です。 この後ハッチの内側に少し手を加える予定です。
2006.9.16 制作再開
イジコン2005の締切はとっくに過ぎてしまいましたが、締切が過ぎたからといって放っておいてはキットが可愛そう。
もちろん何周遅れであろうが必ず完成させるぞ〜!(笑)との思いと、今年の九州AFVの会はのテーマが「ドイツ以外
の車輌」ということを知って、それならば開き直って、このアリイのシャーマンを主役としたイジラマをAFV界に問うて
みようとの気持ちがムラムラを沸いてきたぞ。(^^;) 超絶作品軍何するものぞ(笑)
ということで当初から予定していたタミヤ48のフィギュアの登場です。タミヤの戦車兵をアリイのシャーマンに
搭乗させるなんて発想は聞いたことがないから、それもまた面白いのです。
砲塔の戦車長のハッチは開放状態にします。 穴を開けてハッチは適当なジャンクパーツを持ってきます。
うまい具合にゲートも残っているし。(^ ^)v
後部のシートをティッシュなどで自作しようかと思っていたら、ちょうどいい具合のものがジャンクパーツの中から
出てきましたよ、嬉しいなあ。
予備履帯は、35サイズの適当なものの両端を切り取ってそれらしく使います。これも塗装済みのジャンクパーツ。
砲塔上部に使用する戦車兵のフィギュアとハッチの部品はこちらの画像です。
車体前部の操縦席にも、戦車兵を搭乗させるために、以前ハッチを開口しましたが、上手くつきそうです。
後部のライト(?だと思われる)の部品が欠損しているので、ランナーの付帯部分と真鍮線を使って作ります。
砲身のマズルブレーキがあまりにお粗末なので、先端部分だけ、ランナーを削りだして開口しました。
左の写真は、ドラゴン製35シャーマンのパーツです。これを見ながら適当に削り、開口しました。
アリイシャーマンの砲身のマズルブレーキを切り落として、先ほどの自作パーツに取り替えました。
操縦手はこのような位置で車体に固定します。
砲塔部に穴を開け、戦車長を仮置きし、ハッチを固定します。
車体後部には先ほど自作したライトを両側に取り付けます。
車体側面に予備履帯を取り付けて、全体のカンジは右のようなものになりました。
次回は、砲身のトラベリングロックをそれらしく再現してみたいと思っています。
2006.9.30 再塗装
アクリル塗料の塗装を剥がすには、家庭用洗剤に漬け置きしておくと良いと聞いていたので、油用強力
マジックリンなるものに漬け置きしておきました。所々まだらに塗料は残っているものの、けっこう落ちるものですね。
スライドマークは案外頑強です、剥がれません。洗った後は風通しの良い窓際での自然乾燥です。
キャタピラを外そうとしたら一緒に取れてしまった転輪ユニットを修復して、全体をタミヤミニ缶スプレーで一吹き。
オリーブドラブで全体塗装です。スライドマークの部分はくっきりと残ってしまいました。どう処置するかなあ?
砲身のマズルブレーキがこんなに曲がっていたとは・・・取付直しだな、こりゃ。
塗装の乾燥状態はこちら ↓
アリイのシャーマンここに有り! 朝鮮戦争のイージーエイトの顔である「虎顔」をフロントに書き込むと
グッと良くなる気がしませんか? これで主役が一山超えた気がします。(^ ^)v
2006.10.9 仕上げと脇役制作へ
余りものやプラバンの切れ端を利用してトラベリングロックを作ってみました。
戦車長はタミヤの48シリーズのものをそのまま組立です。
脇役としてシャーマンに併走前進する歩兵を制作します。 これもタミヤ48シリーズの歩兵そのままです。
ベースは¥100ショップで買っておいたメッセージボードです。40cm角で¥100、お得です。
縁をラッカースプレーで塗っておきます。
タミヤのHPでダウンロード出来る48スケール用の小屋の型紙です。以前ダウンロードしていました。
型紙の裏側をレポート用紙の裏表紙を貼り付けて補強し、のりで組み立てます。
お手軽簡単、まさにイジコン向けです。(^ ^)v
転輪の縁を黒く再塗装します。 ざっとウォッシングをしてほぼ車輌は完成です。残りは墨入れなど少々。
ベースの上に車輌と小屋、脇役の歩兵、バックにはハセガワ72サイズのシャーマンを配置して、一枚撮影
してみました。 まあイメージ通りかなあ。(^ ^)
2006.10.12 車体の仕上げ
車体前後部のライトなどの塗装を行いました。 ゴムキャタピラもそれらしく塗装。(^^;)
砲塔部の機関銃、車長ハッチを修復して、デカールの貼り付け・・・と思いきや、48サイズのデカールはもう
ストックが無くなっていたので、手書きで適当に書き込みました。
全体に汚しを再度行って細部の塗装やスミ入れなどを行い、これで車体は完了です。
2006.10.13 車体追加工作
昨日の分で終わりにしようかと思いましたが、どうも後面が気になる。どうもブカブカパンツかおむつをはいた
みたいにふくれているのはなぜか? 元々このキット、実車は前輪駆動なのに、後輪をモーターで駆動する
ようにキット化されており、そのために異様に後面パネル付近がふくれているのでした。
ハセガワ72サイズと比べても一目瞭然。仕方がないのだけれど、少しくらいは工夫したいと思い、ジャンクの
別のサイズの後面ルーバーから切り出して取り付けることにしました。
それからもう一点、リターンローラが省略されていることを思い出しましたので、これも再現してやることに。
幸い適当な転輪とおぼしきものがジャンクの中にあったので、これに3mm丸棒を取り付けて再現します。
施工後の結果はこの通り。 この後塗装を行います。
2006.10.14 仕上げ
脇役フィギュアの仕上げ
併走する兵士に装備品を取付け、銃を持たせて、仕上げの塗装を行いました。
シャーマンの仕上げ
昨日追加工作した部分に汚しを行って、主役のシャーマンの完成です。
ベースの製作
先日塗装したメッセージボードの上に紙粘土や発泡スチロールのクズを木工用ボンドで貼り付けて丘の元とし
納屋を固定するために、枠取りをしてボンドを塗っておきます。
地面は¥100ショップの木粉粘土を手で押し付けて形を作っていきます。 大まかに出来上がったら、
スプレーのりを適当に吹き付けた後、カラーパウダーなどをふりかけ、ライケンで草を模倣します。 園芸用の
小石を適当に配置させた後、定着用にスプレーのりを吹き付けました。
主役のシャーマンを仮置きしてみます。 カレンダーのバックを配置して仮撮影してみます。
バックが小さいですね。なかなか適当なバックの写真が手に入りません。 画像処理して背景を組み合わせる
のも一つの方法なのですが、こちらの方が簡単だから、何か工夫してみたいです。
イジラマベースの撮影の裏舞台は右の写真のような形です。
完成です
丘の上の樹木は河合商会製の安物です。(^^;) 撮影用の遠景なのでこれで充分です。
お手軽簡単、イジラマ(=イージー・ジオラマ)のM4シャーマン・イジコン・エイトです。(笑)
2011.7.30 モーターライズ復活
このキットは元々はリモコンで前後に走行するキットだったことを思い出し、車体を一度上下分割すると
案の定ギヤボックスがありましたので、モーターを組み込んで若干の手直しを加えて、スイッチ、電池ボックスを
組み込んで前進走行専用のシングルモーターライズ化しました。
単品完成写真は、こちら をご覧下さい。
イジラマ(情景)完成写真は、こちら をご覧下さい。
走行動画は、こちら をご覧下さい。