イジコン2007向け  番外E.NO.1 「勝利の砲声・ビクトリー」

  ★ 日東 ハーフトラック・ビクトリー 制作日記 ★

 
     ブルータンク 1/35 アメリカ陸軍 M13 対空自走砲
          
   キットについて
   このキットは、台湾のブルータンクというメーカーから発売されたものですが、原型は
   日本の日東科学製のもので、1960年代に発売されていたものでした。
   当時はモーターライズで電池で動くキットで、対空砲の「ビクトリー」と兵員輸送車の「バトル」
   という愛称で発売されていましたが、これは明らかにメーカーが勝手につけた名称です。
   その当時、小学校3年生だった私は欲しくてたまりせんでしたがどうしても手に入れることが
   出来なかった思い出深いキットです。再販でキャタピラはディスプレー用にポリ製に
   変更されていますが、40年の時を経てこの手で製作出来るのは嬉しいことです。

      

      キットの紹介ページは   です

   2007.7.6 制作開始

   今回は、イジコン向けに、このキットの箱絵を再現するジオラマを製作したいと思っています。

   車体下部の組立

   前輪は元もとはゴムタイヤだったのでしょう。ポリ製のタイヤは硬くてはめ込みに苦労します。
   前輪の車軸は偏心していて上手く組み込めません。軸を削って押し込みました。このあたりは、元の金型の
   時からの問題でしょうか、それとも再販時の金型の劣化や造形技術の問題なのでしょうか、当時のものを
   持っていないので比較の使用がありませんが、全体にバリも多いです。

      

   前輪はステアリング出来る構造。やたらと焼き止めが指示されています。キャタピラの駆動輪はゴムキャタ仕様で
   ギザギザのついた形になってます。もともとスケールモデルの仕様ではないのであちこちおかしなところが
   あるのはやむを得ないところでしょう。

      

   転輪を支える支持部品をシャーシに接合する部分は接着構造ですが、ちょっと貧弱な気がします。大丈夫?
   再販時に台湾メーカーで新たに添えられたポリ製キャタピラはかなり厚めで硬い感じですが。
   
      

   転輪を取り付けました。次はキャタピラを組んでみますが、このキットをネットオークションで手に入れた時に、
   前所有者の方が、「同梱のキャタは硬くて取り付かないかもしれないのでタミヤのキャタを差し上げます」と
   添えてくれたので、ありがたくそれを付けようと試みましたが、あいにく長さが不足でした。

      

   思いがけないことに、ブルータンク製のキャタはすんなりと納まりました。違和感もないので、これで車体下部の
   組立完了としました。

      

   車体の組立

   車体上部は箱組ですが、思いの外合いは良いです。多少のスキマは出来ましたが、仮組をきちんとすれば
   案外スキマなく決まったのかもしれません。

      

   対空機銃の組立

   箱絵ならびに説明書の要領図では2連機銃ですが、パーツの数と説明書の完成写真は4連機銃になってます。
   いったいどうなってるの?という感じですが、説明書の記述通りに組み立てました。
   説明書通りに組み立てると、機銃の角度が上45°くらいまでしか上がりません。タミヤのM16スカイクリーナーの
   説明書と見比べてみましたが、このキットの内容はちょっと形がおかしいのではないか?と思いました。
   でもきちんとした資料もないので、このままで良しとします。(^^;)

      

   対空機銃の台座部分は、モーターライズキットの時の電池ボックスになっていました。金具の取付箇所などの
   形が全くそのまま残っています。

      

   組立完了

   車体前後の小物部品を取り付けて、半日弱でもう組立完了です。楽しいものです。(^ ^)

   箱絵の状態を再現するには、少し手を入れないといけませんが、基本的には組立完了です。   

      

   2007.8.5 全体塗装

   フロントガラスのみマスキングして、タミヤ缶スプレーのオリーブドラブを全体に吹き付けました。

       

   2007.12.28 細部の塗装など

   年末となりイジコンの締め切りも間近で、何とか完成させたいと思いながら、細部の塗装を少し。

      

   適当なデカールがないので手書きでマーキングをやりました。

      

   フィギュアの制作

   箱絵の情景を再現するためのフィギュアの準備です。撮影用だけに使うつもりで、双眼鏡をのぞいている
   ドイツ兵士のヘルメットを取り替えて、しかも上半身だけ利用するのであります。(^^;)

      

   もう一人の兵士も同様に適当に撮影用に適当に制作しています。舞台裏は右の写真のようです。

      

   汚し塗装及び仕上げ

   全体をウォッシング、スミ入れもどきを行って完成としました。

      

             
                                  完成です (^^)v

               

   
      完成品ページは   です




    ラジコン化改造日記

   2011.10.13 改造着手

   今は無き日東のハーフトラック、以前ブルータンクから再販(といってもディスプレーに変更したもの)されたビクトリー
   (M13対空機銃タイプ)を製作したのですが、ちょっと前にバトル(兵員輸送車タイプ)を手に入れることが出来ました。
   このバトルは日東のオリジナルでゴムキャタピラもギヤボックスも付いてます。このキットを製作する前に、ちょっと試して
   みたいことがあったので、製作済みのビクトリーの方を分解して作動テストをやってみました。

   このキットはモーターライズとはいえ、もちろん駆動部にディファレンシャル機構は無いので果たしてちゃんと曲がるのだろうか
   という疑問が湧いてきました。もしうまく曲がるようであれば、トイラジを流用してラジコン化できるかもしれないという思いつきからです。
   とりあえずビクトリーの方を使って、ギヤボックスだけ入れ換えてテストしてみました。あいにくビクトリーの駆動車軸は少し太めに
   なっているようで、バトルのギヤボックスに取り付けるとシャフトが空回りしてしまいましたのでホイールを純正品に取り替えると
   うまく動きました。テスト結果はまずまずといったところです。曲がるのは曲がりますが、大きくカーブを切って走るというイメージで、
   とても角を曲がるとまではいきません。それに重心も後ろに下がっていますから、前輪のタイヤが浮き気味になりました。
   これはまた調整しないといけないようです。ただ、ラジコン化を妄想しては見ましたが、ステアリングの際のセンターポジション復帰を
   どうしたらいいのでしょうね、よく分かりません。(^^;)

   ちなみにゴムキャタピラはかなり分厚く、これがけっこう回転抵抗になっているようです。以前手に入れたブルータンクの分は
   ポリ製に変更されていたのですが、これがまたかなり分厚いものでびっくりた覚えがありますけれども、どうも再販品もオリジナルの
   ゴムキャタを参考にしたみたいです。これはいくらなんでも厚すぎですが。(^^;)

      

   ラジカンを分解

   ヤフオクで手に入れたラジカン(タイヨー製缶入りラジコン自動車シリーズ)のジャンク品を分解し始めました。タイヤが一つ欠損し、
   前輪のステアリングがうまく戻らないという理由でジャンクでした。タイヤは元々必要ないのですが、ステアリングがうまく戻らないのは
   ちょっと問題ですが・・とにかく、可動戦車への改造を行っている人の話をネットで見ているとこのラジカンがけっこう使えるとの
   ことでしたので一つ手に入れていたわけです。
   確かにラジコン受信基盤も小さくてシンプルに出来ていますから、可動戦車への流用には適当みたいです。
   他にも京商のポケットアーマーシリーズなどが使いやすいようなのでそちらも2つほどストックがあります。
   なにはともあれ、ステアリングのメカニズムはどうなっているのかなと覗いてみました。

   車内にループ状のアンテナが仕込んでありますね。それに、ステアリングのところは、円筒状の永久磁石と回転子の
   組み合わせでタイロッドを左右に揺らし、センター復帰はねじりバネを使ってました。シンプルで良く出来てますね。

      

   ステアリング用モーター部分を外して裏返したところです。外周が永久磁石、内側が回転子です。突起の部分が
   タイロッドと戻りバネに引っかかるようになっています。ステアリングの戻りが片側だけ悪かったところは、カバーの
   押さえが悪さをしているようなので、間に薄いプラ板を挿入して調整しました。

   これを先の日東のハーフトラックに流用したいと思っているのですが、私の腕では改造は難しいのでそっくりそのまま
   移植しようかと、まずはハーフトラックの前輪をこちらの前輪と取り替えます

      

  
   2011.10.14 ステアリング装置の移植

   ハーフトラックのフレームを切断し、ラジカンのステアリング装置を前輪部分に接合しました。
   うまい具合に取り付きました。この段階で作動テストをやってみましたが、うまく動きます。

   フロントボディを仮置きしてみました。まずまずの取り合いのようです。フロントバンパーも接着して見た目は
   あまり違和感を感じない気がします。この辺は精密スケールモデルでないキットの強みのような気がします。(笑)
   後は駆動装置をどのように組み込むかが一つの鍵になるのでしょうか。

      

   
   2011.10.15 モーターの取付

   
   モーターはモータータンクコレクションの駆動装置部分だけ切除して流用します。駆動シャフトが短いので市販の
   2mmシャフトを使い、10枚ピニオンをはめ込んで位置調整しました。シャーシの一部を切除することによりうまい具合に
   挿入することが出来ました。ブルータンクのシャフトは若干太いようでシャフトと駆動輪が空回りするのでエポキシ接着剤で固めました。

   ブルータンク製の再販キットなのでゴムキャタピラはありません。そのため、ゴムキャタピラは市販のゴム板で自作して
   みようと思っています。ゴムキャタの自作は無理だろうと思っていたのですが、実際に自作されている方のサイトがあり
   それを参考にしてみるつもりです。

   

   2011.10.22 上手くいきません (^^;)

   どうもステアリングの動きがうまくいかない。別のラジカンから移植してみたのだが、それもまた動きがイマイチだ。
   制御電流は流れているのは間違いないのだが、時々ステアリングが引っ掛かるようできちんと動いてくれない時がある。
   どうしたものか・・・気が滅入るなあ。(^^;)

   

   2011.10.27 ゴムキャタピラの試作

   何はともあれという感じで、ステアリングはおいといて、ゴムキャタピラの自作試行をやってみました。
   市販の1mm厚・天然ゴムを切って、タイヤ用瞬間接着剤で貼り合わせてみました。裏側はマイナスドライバーの先で
   スジを付けると良いという話ですので真似てみました。瞬間接着剤で貼り合わせて切れないのだろうかと
   半信半疑でしたが、強度は充分でした。ただし、キャタをきちんと切りそろえるのはやはり難しいです。
   センターガイドも貼り合わせてみましたが、どうしてもキャタがずれてしまいます。やはりなかなか難しい。(^^;)

      


   2011.10.28 ラジコン 作動テスト

   ラジカンのメカを移植してようやく遠隔操作ができるところまでこぎつけました。
   ゴムキャタはずれるし、配線の処理、ボディの再取付など問題は残っていますが、まずはひと息です。(^^;)

      


   2011.10.29  ラジコン化完了
   
   車体を載せました。場当たり的に改造したのでボディがうまく取り合いません。ステアリング時にタイヤが
   フェンダーに干渉したり・・・。(^^;) でもまあ、なんとか動くので今回はこれで終了です。

      

               

                       ラジコン化 完成です (^^)v


             

  

    完成品ページは   です