★ ドラゴン 1/35 ドイツ重駆逐戦車 エレファント 製作日記 ★
  
   2011.9.3 制作開始 連結履帯の組立 その1

   可動式連結履帯では、モデルカステンとかフリウルのものがあるけれど、世の中にはキット付属のプラ製連結
   キャタピラをつないで可動化しているひとがいる。私もそういうことをしてみたいとかねがね考えていたので、
   やれば出来るかも?とついついやってみたくなる。ということで、先日ジャンクで手に入れたドラゴンのエレファントで
   それを試してみたいと思う。ジャンク品で、砲身無し、連結キャタピラは一部塗装、というものだったが、砲身は
   別にクリッパー製のものを手に入れたし、もしも上手くいかなかったら、カステンのキャタを手に入れてもいいから
   とにかくやってみようと思う。

   キャタをひとつひとつヤスリで手入れして、0.4mmのドリルで穴明け、0.3mmの真鍮線で連結してみることに
   したが、やはりまっすぐに穴を明けるのは難しい。二つのキャタを合わせて片方から一気に明けようとするとどうしても
   穴が曲がってしまう。そこで一つずつ両端からそれぞれ中央まで明けて、それから真鍮線を通すことにした。

   一回目よりも少しスムーズになったと思う。ダメで元々とにかくやってみよう。

      

   2011.9.4、6 連結履帯の組立 その2、3 

   やはりピッチの合い具合が問題だなあ。そもそも元のパーツがちゃんと出来ているという保証もないし・・・
   このキットは初期バージョンらしいし・・・などと考えると早めに断念した方が良いのかという気持ちが湧いてくる。
   しかしながら、そういう元の悪い?キットを組み上げるところにまた醍醐味というか楽しみもあるような気もするし。
   それにしても1時間に3コマくらいしかできない、まあ、単純作業がどこまで続くのか、飽きやすの自分との戦いだな、こりゃ。(^^;)

   昨日(もう日付が変わってら)は早起きして、4コマ追加。ピッチがイマイチ合わない。これでモーターライズに
   対応出来るだろうか、早々に退散してカステンのキャタを使うように考え直した方が良いのじゃないのかという気持ちが
   浮き沈みする。その反面、ダメもとでとにかくやってみようという気もする。本業も暇じゃないのに何やってるんだ、俺、
   なんて思いながらも単純作業は悪くない、指をひたすら動かすことは仕事やその他のやる気を喚起するタネにもなる
   こともあるしね。なんて思ったりもする。

      

   2011.9.6 連結履帯の組立 その4 (作業要領)
   
   お昼休みにひと作業です。(というか、休みすぎだ~)ちょっと作業風景をショットしてみました。まず最初に、
   切り出した履帯の穴明けをします。連結部分をヤスリ掛けしてから、穴の中心に当たりを付けます。
   私はペンシル型のセンタポンチ(?)を使ってますがこれは使い易いです。ちなみに赤いニッパー(¥1500くらい)は
   真鍮線切断用につい先日新しく買いました。それまでは¥100ショップのものを使ってましたが、切れ味が全然違います。
   緑色のプライヤは、以前ヤフオクで¥5000くらいで手に入れたもの。歯科用プライヤだと聞きました。片側が丸くなっていて
   真鍮線を曲げて手すりなどを作る時に重宝します。反対側は直角で、今回は連結用真鍮線を最初に曲げておくのに利用してます。
   これなどは手に入れる時にちょっと考えましたが(高価なので)結果的には高価なものを買っておいた方がやっぱり良い気がします。

   あたりをつけたところに0.4mmのドリルをピンバイスを使って明けているところです。両側からそれぞれ中央まで
   開ける感じです。片側から一気に明けようとすると途中でどうしても曲がってしまいます。焦らないことですね。(^^;) 
   いきなりドリルを当てても上手くいきません。やはり最初にキリ(ポンチ)であたりをつけておかないとダメでした。
   これは砲身や機銃の先端に穴を明ける時も同様ですね。ちなみに、0.4mmのドリルとなると0.3mmに比べると
   断然明けやすいです。0.3mmになるとかなりしなりって今にも折れそうです。最近0.2mmのドリルを見かけましたが
   どんな用途に使うのでしょうか、何事も練習と慣れなのでしょうね。学問と同じくプラモにも王道なしでしょうか。

      

   前後の履帯にそれぞれ穴明けしたら、仮組みしてもう一度、ドリルを通して穴を修正します。
   こうしておかないと真鍮線が通りません。
 
   先ほどご紹介したプライヤを使って0.3mmの真鍮線の片側を折り曲げておきます。

      

   真鍮線を穴に通したところです。

   通し終わったらキャタピラに沿って曲げ、余分なところをニッパーで切断して終わりです。

       

   現在までのところここまで進みました。スプロケットにかぶせてみると自然にこんなふうに垂れてますが、
   歯のピッチが少しずつずれて浮いています。

   キャタが少し浮いてはいますが、歯に全然引っかかっていないわけでもないので、全く望み無しというわけでもないかな?
   という希望的観測で作業を進めてみます。最終的に戦車が動けば良いので多少キャタが浮いても外れなければ良し
   とするつもりですしね。あくまで最後まで作業を進める気力があることを前提に、とにかくやってみましょう。(笑)

      

   2011.9.11 連結履帯 その5
 
   30枚ほどつなぎましたが、どうしてもスプロケットとのピッチが合わない部分が出てきます。まあ、それはそれとして動かしたら
   どんな感じになるだろうかと思って、ちょっとした実験をしてみました。スプロケットを手で回して、ちゃんとキャタが追随して
   くれるかどうか、やってみました。実際に完成させてみないとなんとも言えないのですけどね。ただ、こういう単純作業は
   悪くありません。夢中になってやれるのでそれなりに愉しいです。(^^)

   

   2011.9.9,10 連結履帯 その6、7

   先の日記で自己満足しながら連結キャタの動画までアップしましたが、 次のコマを切り出して連結しようとすると・・・あれ、
   センターガイドがないじゃないか・・・¤դé¤դé ・・・・ 説明書も良く読まず、なんとなく違和感を感じながらもいけいけどんどんで
   進めてしまって、コマの構成を間違えました。 日頃ベルト式キャタしか使わないし、キャタのことはほとんど気にもせず
   なんともお恥ずかしいです。(^^;)
   一度真鍮線をすべて抜き取って、再度正しく連結し直します。笑ってやってください。¤¢¤»¤¢¤»
   P.S.お気づきの通り、下の方に組み直したのがあります。 センターガイドのあるコマと無いコマを交互に組まなくちゃ・・・。

   連結ミスをやり直し、再度組み上げました。今日の所で、ようやく60コマほどです。片側のほぼ半分というところでしょう。
   0.4mmのドリルを折ってしまいました。(^^;)

      

   2012.9.12、14 連結履帯 その8,9

   昨日買ってきたタミヤの新しい極細ドリル、どうも切れ味が悪い。一昨日まで使っていたベーシックドリルセットに
   入っていた分とかなり切れ味にさがある気がする。なんだか百円ショップのミニドリルみたいな切れ味で先に進まない、
   そんな気がするのだが気のせいだろうか。2本買ったのでもう一本の分に取り替えてまた様子を見たい。
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   その後、もう一本のドリルに取り替えてみたが切れ味は変わらず。どうもドリルの進み具合が鈍い。
   早くもピンバイスごと床に落としてしまい、ドリルを折ってしまった。自分の足に刺さらなかっただけでも不幸中の幸い。(^^;)

   ここまでで0.4mmの極細ドリルを3本ほど折ってしまった。なかなか中心が通らずに、いっそのことあきらめて
   カステンのキャタにした方が良いのではないかと思ったが、ドリルを0.5mmに切り替えて、穴の開け方も中央部を
   残してまず両側の穴を明けておき、連結状態で最後の穴を明けることに変更して通りのずれの生じ方がかなり少なくなった。
   数えてみるとこれで84コマほど。説明図によれば片側109コマとなっているのであと一息で片側分が完成する。
   片側が完成したら、駆動系の組立に移り、片側だけ運転テストが出来る状態にしてテストするつもりである。

      

   2012.9.17 履帯片側分連結完了
   
   ようやく片側分の連結が完了しました。説明図によれば片側109コマ。片側だけでも車輪に巻き付けて様子を見たいものだ。

   しかしながら、キャタを巻き付けるためには車輪をそこそこに取り付けなくてはいけないが、これがまた一苦労しそうである。
   まず転輪は、中心に穴を明け、0.5mmのピンで脱落防止だけしてしまえば、転輪の支持そのものはキットの軸が
   そのままガイドになってくれる。ここはまずまずクリア出来そうである。

      

   駆動輪はシャフトとの固定方法をまだ考えていないのでこれからの課題である。問題は前部の誘導輪だ。
   車体との固定は偏心したボスを介して支持する構造になっているし、ボスが誘導輪とハメ合うような構造に
   なっているためこれを分離し、誘導輪が軽く空転するようにするにはかなり工夫が必要な気がする。

   ドラゴンの説明書はけっこう間違いがあると耳にするが、ここでも明らかなミスがあった。転輪を取り付ける
   サスペンションの番号が反対である。F6とF11は番号指示が逆だ。また、前部誘導輪の取付角度が指定されていない。
   これはキャタの張り具合を見ながら固定するという考え方であろうか。ディスプレータイプならば問題ないが、
   これを可動化して調整するとなるとちょっと難しいなあ。(^^;)

      


   キャタピラの垂れ具合
  
   
片側の履帯の連結が終わり、転輪のサスペンションの組立も行ったので、前後の駆動輪、誘導輪を仮付けして、
   キャタピラをあてがってみた。コマ数を間違えたのか、かなり長いのだがそれは後で調整するとして、
   垂れ具合としてはまずまずかと思う。

   

   駆動軸と誘導軸の改造方針

   駆動輪ならびに誘導輪の支持方法をどうするかと考えていたのだが、前後輪ともネジ付きの3mmシャフトを
   使って解決出来そうな見込みが立った。タミヤのシャフトセットの中に両端をねじ切りしたものがあり、エレファントの
   駆動輪、誘導輪とも二つ割の車体側のスプロケットをナットで挟み込むことが可能だ。軸に対するスプロケットの
   垂直度の問題も解決出来るし、ちょうど良い案配となる。問題は駆動トルクをいかにして伝えるかだが、市販の
   14枚ピニオンギヤの内径を2mmから3mmへと徐々に広げていき対応することにした。穴を広げるだけとはいえ、
   ギヤの軸心が傾かないように穴加工を手作業で行うのは難しいのだと痛感する。結果的にピニオンはシャフトに
   対して少し傾いた形になったが、ガンプラの61式戦車の改造の際に適用出来なかったツインギヤボックスの残骸が
   上手くこちらに適用出来た。仮テストを行ったところ問題なく駆動出来そうである。これでとりあえず駆動輪は回る
   見込みが立ったが、残りは上手く連結キャタが追随してくるかどうかだ。

      

   エレファント駆動装置

   エレファントの走行速度を出来るだけ抑える方がキャタの外れが防げるのではないだろうかと予想し、また
   重戦車でありゆっくり動いた方が実感があるはず、(動画も撮りやすいし)と思って駆動装置にさらに一工夫。
   ツインギヤボックスの前にユニバーサルギヤボックスの2mm出力軸を持ってきて入力回転数そのものをさらに
   減速させようと思う。これで走行速度は1/3程度まで落ちるはず。ツインギヤボックスには両軸タイプのモーターを
   ダミーとして取り込んだ。こうすることで二つのギヤボックスの連結部分の軸受けが兼用出来るので簡便なのだ。
   ちなみにこの両軸モーターはミニ四駆用ノーマルモーターとかで試供品を行きつけのプラモ屋のおばちゃんから
   タダでもらった。ラッキー!(^^)v

   なんと、灯台もと暗しというべきか、ふと駆動装置を眺めていて、このユニバーサルギヤボックスの出力軸位置なら
   エレファントにそのまま適用出来るのではないかと気づいて、やってみた。後面パネルを少し切り欠かねばならないが
   モーター軸直角方向の3mmネジ付きシャフトがまさにこのために設計されたのごとく高さが上手く一致する。これならば
   何もギヤボックスの固定などに気を使うこともない・・・これこれ、これですよ。これに決定!(^^;)このギヤボックスで
   最低速のギヤ比に組み直して取り付ければ問題は一挙解決だね。

      

   
2011.9.21,27 履帯コマ数の確認、履帯の連結完了

   自分で穴明けして真鍮線で連結したためピッチが間延びしています。そのために必要コマ数も少なめになって
   しまいました。考証的には全くダメですが、それはそれとして上手く動くかどうかはやってみないと分かりません。
   とりあえず片側仮止めしてみましたが、いずれまた試運転してから再調整です。

   ようやく履帯の連結が完了しました。両側で約200コマあります。さすがに疲れました。(笑)

      
  
   
2011.9.27 キャタピラ駆動テスト
   
   エレファントのキャタピラの連結が終わりましたので、シャフトを通して、スプロケットを固定し、タミヤのユニバーサル
   ギヤボックスを低速仕様にして少し改造して使用しています。スプロケットは、両ネジ付の3mmシャフトを短くしてナットで
   挟み込む形で固定してあります。前輪の部分も回転出来るように改造しています。スプロケットとキャタピラのピッチが
   ずれているためどうしても一部乗り上げるような動きをしますが、どうにか前進してくれそうです。
   今回は1.5Vの単2電池でテストしましたが、3Vに上げればもう少しスピードが出るかもしれません。

   


   その他の画像です。各車輪ともピンで抜け止めを施し、回転可能なように改造しました。
  
      

   ギヤボックスが一部後部パネルに干渉するため切り欠いています。

   キャタをゆるめすぎると駆動スプロケットから外れるため、これが限界でした。
   フリウルとかカステンのキャタにすればもう少し実感が出るかもしれません。

      


    2011.9.28 車体仮組

   駆動系の目処がたったので後部パネルから車体の仮組まで行いました。
   車体を接着する前に電池ボックスの収納やスイッチ類を考えないといけません。

      

      

   2011.9.30 前部、砲身基部 組立

   車体前面の予備キャタピラ等の組立と砲身基部を組み立てました。
   ようやくプラモらしい作業に移れましたが、まだ駆動系の配線等が残っています。

      

   砲身基部を本体に取付け、砲塔部上部の組立まで行いました。

   キューポラ部分のハッチはヒンジ部分に0.3mmの真鍮線を通して開閉可能なものとしました。

      

   2011.10.1 砲塔後部、エンジンパネル部組立
   
   引き続き車体各部の組立。砲塔後部のガンポートのハッチも開閉出来るようにしました。ヒンジピンの位置が
   壁の端から離れているのでピンバイスでの穴明けに苦労しましたがなんとか開閉出来るようにしました。

   エンジンルーム上部パネル部分の組立を行いました。運転席や機銃手席はエンジンの直近のようです。
   さぞ暑かったのでしょうね。軽戦車などではエンジンの間近に運転席がある例も多いようですが。

      

   砲身仮組

   ジャンク品で手に入れたキットなので砲身がありませんでした。代わりにグリッパー製の88mm砲身を入手して
   取り付けました。トラベリングロックは仮に合わせただけです。これから電池の取り替えなどを考えて最終的に固定しようと思います。

      

   2012.10.4 エレファント組立完了

   電池ボックスやスライドスイッチを取り付けるための穴を底板に明けて、配線を行い、電池ボックスとスライドスイッチを接着固定しました。

   電池は裏側から交換するようにしました。また、モーターに並列にリモコン操作もできるようにパソコン用のコネクタを
   使って着脱式のリード線も底板に貼り付けました。これでシングル走行、前後進のリモコン操作、ディスプレーとして
   それぞれに対応出来る形となります。

      

   ようやく車体上部を接着することが出来ました。本来はメンテナンスのために車体は取り外すことの出来るように
   するのが良いとは思うのですが、今のところはもう固定してしまいます。トラベリングロックを取り付けて組立は完了です。

      

   全体塗装

   車体はダークイエローに塗りました。タミヤアクリル筆塗りです。ツェメリットコーティングを施すべきなのでしょうけれど、
   それをやっていると他のキットの製作がおぼつかなくなりますので(というか単に面倒なだけですが・・・(^^;)
   やりません。雰囲気が出ればそれで良いかと。

      

   2011.10.6 完成

   簡単な汚しとスミ入れを行って完成致しました。
   動きはぎこちないですが、キット付属のプラ製キャタを可動式に改造した初めての試みですので、まあこんなものかと。(^^;)

      


                               完成です (^^)v

              


    完成走行動画

   

   完成品のページは   です