★ サンニイ 情景 制作日記 ★
トヨタパブリカ情景 「私の夏休み」
テーマ紹介
毎年開催される静岡合同展示会に出品する予定で計画しておりました
サンニイ情景友の会のテーマ作品です。
今年のテーマは「夏休み」。
情景イメージはこんなふうです。
「土手に最近無理してやっと買ったばかりのパブリカを止め、親子で土手下の河原にお弁当を広げて遊んでいる。
一人娘は洋服を脱いで川の中ではしゃいでいる。
お父さんは自慢のカメラ(2眼レフ)を抱えてそんな愛娘の写真を撮ろうと構えている。
そんな姿を微笑みながら見ているお母さん・・・そんな情景を再現したいと思います。
2006.5.1 制作開始 フィギュアの制作から
メインの車輌であるパブリカは別に制作日記を作ります。車の方はたいした改造もないので、先にフィギュアの
制作に取りかかりました。
ちょうど同時進行で制作中のブレンガンキャリアに同乗している兵士の腰つきが、カメラを構えるお父さん役に
ちょうど良いし、おまけに半ズボンときているから、ハイソックスを削り落として、こちらの情景に使うことにしました。
腕の部分は2眼レフのカメラを構えるポーズに改造します。
他の登場人物である女の子とお母さんのフィギュアの制作ですが、女性のフィギュアは市販品が極めて少ないです。
以前ネットで手に入れておいたプレイザー社の1/32フィギュアがありましたので、これを使います。
女の子は、三つ編みをした頭の分がありましたから、これを使用。スカートと足首は昭和の歳時記の女の子の
ものを切り取って使用。腕はプレイザー社の分を適当に組み合わせました。
お母さんの分は、プレイザーの分で適当な座り方をしているものがありましたからこれをそのまま使用します。
しかしながら、このキットは、全裸状態の素材なので、服を着せてあげる必要があります。
原型を3体並べると、こんな感じです。
お母さんのフィギュア、スカートはティッシュを巻き付け、その上から溶きパテを筆で塗りつけて形作った後、
半袖のシャツはエポパテを盛りつけて形作りました。
お父さんの方は、腕の部分と頭の部分をエポパテで成形。 頭は髪の毛を形作るのが面倒なので、ベレー帽でも
かぶってもらいます。(笑)
女の子もエポパテで形作り、3人の原型がほぼ出来上がりました。後は仕上げながら塗装に入ります。
2006.5.5 レイアウトの検討
登場する車(トヨタ・パブリカ)はまだ制作に着手はしていませんが、コルクボードのベースの上に登場人物などを
配置して全体のイメージを具体化します。
車は土手の上に駐車した形、女の子は小川の石の上にでも立っている、そんな感じに仕上げようと思います。
2006.5.9 フィギュアの塗装とベースの製作
同時進行中のDAKコン向け作品の制作のかたわら、フィギュアの塗装とベースの製作を手がけました。
2006.5.11 フィギュアの制作 その2
2眼レフ カメラの制作
お父さんフィギュアがが手にかかえているカメラの制作です。
私が子どもの頃、親父が持っていた2眼レフのカメラをイメージしながら、余りもののプラパーツを削りだして
伸ばしランナーを刻んだレンズを取り付けました。
2眼レフというのは、たぶん若い人は知らないかもしれませんね。 撮影用レンズとモニター用レンズが別々に
なっていて、被写体はカメラの上部に角形の大きなスクリーンに現れていました。それで、このように抱え込みながら
上からカメラをのぞき込んで撮影していたものです。
フィギュアの塗装など
女の子の脱いだ服と、シートはキッチンペーパーを切り抜いたものをタミヤアクリルで染めました。
3人の顔をそれぞれ書き込みました。なかなか上手く表情を出すのは難しいもので、思うようにはいきませんねえ。
(^^;)
2006.5.12 仕上げ
ひまわりの制作
夏の情景と言えば「ひまわり」でしょ?と友達に言われたから、ひまわりを植えてみようと思います。と、
思い出したのがプロモデラーの金子さんが作っていた情景のひまわりのこと。これを参考にしようと、
ミリタリーモデリングマガジン2号を出してきて見てみたら、うまい具合に原寸の型紙が掲載されていました。
これこれ、とさっそく画用紙にコピーして使うことにしました。デザインナイフでひとつずつ切り出していますが、
これがまた手間がかかりますねえ。(^^;)
花びらと茎、葉の部分をそれぞれ切り出します。合計9本にしました。多い方が良いけれど、これは
たまらない作業です。(^^;)
切り出しが終わったら、伸ばしランナーを茎の部分に貼り付けて花びらもつけ、貼り付け部分の段差を
溶きパテで適当に盛り上げて目立たなくします。
タミヤアクリルを使って各部を塗り分けてそれらしくしました。 情景の華になってくれることでしょう。(^ ^)v
ベースの製作
いよいよ大詰め、ベースの制作に取りかかります。
フィギュアと車を配置して、土手や河原の原型をスタイロフォームで切り出します。
小川の川底は、タミヤ情景シートの砂漠を貼り、川の縁は木粉粘土を盛ってから、園芸用の小石で形作り。
河原は手っ取り早く、タミヤ情景シートの芝生を貼り付けました。
土手に木粉粘土を盛りつけました。
土手の高さが高すぎるようです。車の駐車スペースも極端に狭い気がするし・・・結局一段低くすることに
しました。
ほぼ完成
フィギュアを固定し、土手にひまわりを植え込み、河原への降り口を枯れ木で再現してほぼ完成です。
残りは土手に草を生えさせ、小川を再現して、お弁当などの小物をちらほら作ればいいのかなあ。(^ ^)
2006.5.13 仕上げ その2
土手の草
鉄道模型用のフォーリッジがなかなか使いやすくて実感も出る気がします。手でちぎっても良いのですが、
川べりの部分などはハサミであらかじめ細切りにした方が使いやすいです。
土手の草を植え込んだところです。一部フィールドグラスを植え込みましたが面倒なので途中で断念しています。
車道は砂利道を表現するために、砂利色のパウダーを下地にサーフェーサーを塗りつけてふりかけました。
お弁当、水筒、サンダルなどの小物をプラバンやランナーで作りました。水筒はステンレス製魔法ビンのつもり。
小川の水を流し込むため、透明の波板で周囲を囲いました。
水の材料は、鉄道模型用EZウォーターなるものです。これを小鍋に入れて溶かして流し込むものです。
ステンレス製の軽量カップにEZウォーターを適量入れて、ガスコンロの弱火で数分にて溶けたら、流し込みます。
流し込む際には気泡が出たり、少しでもベースを揺らすと表面の部分が流れたりするのでうまくいきません。
まあ初めてですからこんなものでしょう。なかなか難しいです。(^^;)
ベースの正面にプラバンを切り抜いた銘板を貼り付け、土手の上にパブリカを配置して完成とします。
完成写真です
完成品のページは です